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2004.05.24

背景に退いたのは

日本のマスメディアの変わり身の早さは、変わり身というより、3歩歩んで・・・の鳥頭に近い。
それをよく心得た政治家に、何だかうまくしてやられてしまうのもいつものこと。

急激と言ってもよい首相の訪朝と拉致家族5名帰国の(過剰)報道で、つい今しがたまで話題の中心だった「年金未納・未加入問題」はどこかに吹き飛んでしまったかのようである。
あのヒトが辞め、このヒトもアウト、あそこにも、ここにも未納・未加入な「未納○兄弟」などと大いに煽り、何だか殆どの国会議員、地方自治体首長がまともに納付してないんじゃないか・・・というような気になってきたところで、いきなり首相訪朝。

影響度は小さくとも(あるいは「最悪の結果」であっても)、話題性のある「結果」を持ち帰ってくることで、年金問題が一挙に背景に退いてしまった。
未納問題の報道合戦を演じていたメディアも、一斉に拉致家族(ってのも変な言葉だが)に関する報道にシフトしてしまい、年金未納の話だとか、もっと言えばその前の「イラク人質問題・自己責任論争」などは殆ど顧られなくなってしまったように思う。わずかに取り上げられても、注目度は圧倒的に低い。
横田さんや有本さんが何を言おうと、小泉首相、してやったり、なのである。

だが、年金問題なんぞよりもっと大きな重たい問題は、背景の片隅や裏側、水面下の奥底に隠されている。
そうしたものにも、粘り強く光を当て、その実態を暴きだしていくことが、ジャーナリズムの果すべき役割ではなかろうか。
拉致家族報道の洪水の只中で、そのような目をもったジャーナリストが、地道な活動を続けていることを、そしていずれその活動が実りをもたらすことを祈りたい。

2004 05 24 11:24 AM [経済・政治・国際] | 固定リンク

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