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2004.07.11

第7ステージはポッツァート

いや、惜しかった。イケル・フローレス。
マヨがいまいち振るわず、沈滞気味のエウスカルテルにとって、本領発揮の山岳ステージではなく、このような平坦ステージで目立つというのは予想外ではあったが。

ツール・ド・フランスも3分の1を消化。
どうも天候の悪さだけでなく、コースレイアウトの問題もあって、落車が増えているような話だし、選手の咄嗟のバイクコントロールで大事に至っていないケースは、さらに多いのではないかと思われる。
とにかくこれでは、肝心の走りとは別の部分で、サバイバルレースになってしまっている。

そういう意味では、この日は比較的穏やかなステージだったと言えるかも知れない。
それでも、観ていてハッとする場面が何度となくあった。
道幅がそれほどでもない所をプロトンが通過する時は、本当にドキドキする。

この日はデッケルとマリシャルが逃げを打って、そこそこの距離を稼いだ。
マリシャルはロットの選手だから、こうして逃げることで、追走集団をロットが引く必要がなく、ゴールスプリント時にマキュアンのためのアシストがしやすくなる。
しかし、今回のツールでは、なかなか「トレイン」を作ってスプリントを成功させる、というケースにお目にかかれない。ジロであれほど見事に機能したファッサボルトロのトレインも、今では主(ペタッキ)をなくし、ドミナ・ヴァカンツェもチポリーニを失った。チームとしてはウルリッヒの総合優勝にかけるTモバイルは、ツァベルのためのアシストは全く顧慮しない様子。

こうなると、ゴールスプリントで力を発揮するのはマキュアン、オグレイディ、クックといったオーストラリア勢であろう、と判断して、この日のプレゼントクイズ(このステージで優勝する選手の国籍は?)では「オーストラリア」と書いた訳である。奇を衒っても、考えすぎても外れるのだから、ここは真っ当に勝負である。

途中でエフデージューのフレデリック・ゲドンがプロトンから飛び出す。どうやら彼の出身地を通過するようだ。
道路にもゲドンの名が書かれ、沿道の声援も一際大きい。ゲドンも軽く手を挙げて声援に応える。
やがて、路肩にバイクを止めて、待ち受けていた妻、子供とキスを交わす。
グランツールは、ちょっとした単身赴任ですから・・・とは解説の菊田さんの言。
こういう光景が見られるのもツールならでは。
再会の喜びも束の間、ゲドンはリスタートし、プロトンの中に消えていく。

デッケルとマリシャルの逃げは結構長く続いたが、結局集団に吸収され、そこから集団が活性化、7人ほどが抜け出して逃げを敢行。
さらにその中から3人が残る。なんと、マンセボがいる。スプリントとは対極的なイメージがある選手で、私の頭の中にあるマンセボというのは、いつも山頂ゴールで先頭から10分差(それはかなり速い、という意味です)ぐらいで、首を傾けながら歯を食いしばってペダルを踏む姿である。
初めて意識的にツールを観た2000年、彼は新人賞を獲得した。

残る2人はファッサボルトロのポッツァート、エウスカルテルのフローレス。
ペタッキのアシストという重荷が外れたことで、ファッサの選手たちには、ツール開幕当時の覇気が少し戻ってきたような気もしないでもない。フレチャやカンチェッラーラもよく目立っている。
最後はポッツァートがフローレスに3車身ほどの差をつけて勝利。

総合順位、上位陣には殆ど変動なし。
ポイント賞ではオグレイディとマキュアンの差が1ポイントに縮まる。

2004 07 11 06:34 PM [Cycle] | 固定リンク

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