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2005.01.27

王将戦第三局始まる

羽生が復位にあと1勝とするか、森内が反撃ののろしをあげるか、注目の第54期王将戦七番勝負第三局が長野県諏訪市で始まった。

参照記事:王将戦第3局始まる 第1局に続き相振り飛車に

第一局が相振り飛車、第二局が後手森内の三間飛車、そしてこの第三局も相振り飛車となっている。
戦型にも流行があるが、トップ棋士が大一番で相振り飛車を連採するということは、最近のプロ棋界での相振り飛車というのは、一つの焦点となっているのであろう。

昨日の毎日新聞夕刊には第二局の解説が西川慶二七段の解説で掲載されていたが、相変わらずタイトルには「王将位決定戦・指し込み七番勝負」とある(元記事:こちら

かつては三番手直り(半香)で、有名な「陣屋事件」も、第1期の王将戦で4-1と当時の木村名人(当時。第十四世名人。故人)を破った上、3つ勝ち越した升田八段(当時。実力制第四代名人。故人)が名人に香車を引いて戦う注目の一局として行われる予定だったものである。結局この事件で香落ち戦は実現せず(升田の不戦敗)、第七局の平手戦で升田が勝って終わった訳だが、「名人が香車を落とされる」というのは、当時、「天皇の玉音放送以上の衝撃(高柳八段~当時。名誉九段)」だったとのことである。
升田はそれ以後も、第5期で名人・王将の2冠を保持していた弟弟子の大山相手にこの指し込みをやっている。この時は香落ち上手で勝ったが、最後の平手戦は升田の体調不良で不戦。しかしそれにしても二人の名人相手に香車を引いた、というのは、まさに前代未聞、空前絶後の出来事であった。

その後、第9期からは香落ち戦一局のみ、第15期からは四番手直りに変更になったが、「当分香落ちは行わない」ということになっているようである。実際、第15期以降で4-0で決着がついたケースが8回あるが、そのまま何事もなかったかのように終わっている。まぁかつての名残であり、実質の伴わないものだから、田辺忠幸さんがお怒りなのもごもっともである。しかしタテマエとしては、今も四番手直りで香落ち、ということなのだろう。

それと、王将戦で思い出すのは、10年前の第44期、そしてその翌年の第45期である。
当時六冠を保持して、全冠制覇にあと一つとしていた羽生六冠が谷川王将に挑戦したのがこのとき。
第44期では七番勝負の期間中に阪神・淡路大震災が起きて、神戸在住の谷川王将は被災。しかし、この逆境をバネに戦い抜き、見事フルセットの末、防衛に成功したのである。
しかし、翌年もまた六冠を保持したまま(ここが凄いところ。全部防衛に成功した訳だ)王将戦の舞台に戻ってきた羽生は、今度は4-0のストレートでタイトルを奪い、ここに(またしても)空前絶後の七冠全冠制覇が成ったのであった。

このあたり参照サイト→王将戦ヒストリー

2年連続、同じ顔合わせとなった今回の王将戦七番勝負、今年はどんなドラマが演じられるのか、要注目である。

2005 01 27 02:50 p. m. [将棋] | 固定リンク

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