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2005.04.20

ミラノ-サンレモを観ながら

ランスプロツアーの初年度、ツール6連覇中のランスが、今年のツール終了後に現役引退すると表明したニュース。
年齢的にはもう少しいけるかも、とは思うが、彼にとってはツールを勝てる力を維持できそうにないのであれば、現役にこだわる必要はない、ということなのだろう。
既に前人未到の6回優勝、それも6連覇を成し遂げ、サイクルロードレース史に不滅の金字塔を打ち立てた訳だから、この辺で後進に道を譲るのも第一人者の矜持というものか。

しかし、実際には今季からスタートしたプロツアーの制度は、ランスのように「ツール・ド・フランス一本に絞って、他はその調整のために走る程度」というタイプのライダーにとっては、持ち味を生かしにくいものであることも事実だ。

また、シメオーニの執拗な食い下がりに代表されるように、相変わらず彼とドーピングのウワサは消えていない。個人的には彼はそのようなものに頼る選手ではないと信じているが、取り分けフランスのメディアとの、神経を磨り減らすような論争などには、「やっとられんわ」という思いもあったのだろう。

最近では、オリンピック誘致にあたって、故国アメリカのNYではなく、パリを推すような発言をしてしまって、自国メディアからも突付かれ、慌てて発言を取り繕うような場面もあった。
彼ほど偉大なアスリートになると、一挙手一投足に対するメディアの目も厳しくなる、という訳である。そろそろ楽にさせてくれ、と言うのがランスのホンネなのかも知れない。

ランスは、おそらくこの10年間で最も偉大なアスリート(One of the Bestではなく、まさしくThe Best)であろうと思うが、レース以外でこれだけ周囲が喧しいようでは、もうこれまでと同じようには続けていけない、と感じるのも自然なことだ。そうなることを願い続けた悪意ある人々にとっては、ようやく念願叶ったり、というところかも知れないが、その間にも彼は、あのインデュラインでも、イノーでも、メルクスでも、アンクティルでも、なし得なかったことを成し遂げてしまった。
できれば、亡きパンターニ以来のダブルツールを一度でも獲得してくれていたらなぁ、という思いはあるが、ツール至上主義のランスには、ジロを走る、という選択肢は、おそらくは一顧だにされなかったに違いない。
少し残念だが、これも彼らしいと言えば言えるだろう。
あとは、V7を成し遂げて、有終の美を飾るのかどうか、これが今年のツールの最大の焦点である。

ランス後のロード界は、しばらくは戦国時代の様相を呈するだろう。誰がその中から抜け出してくるのか、楽しみなことではある(^_^)
そして、新制度であるプロツアーは定着するのか、はたまた・・・というのも注目である。

2005 04 20 12:58 a. m. [Cycle] | 固定リンク

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