« それにしてもカカクコム・・・ | トップページ | 森内、優勢から »

2005.05.24

プロジェクトX問題

なんだか結構大変な騒ぎになりかけているようである。
少し前に取り上げた淀川工業高校の「プロジェクトX」の話だが。

詳しい経緯・・・と言えるほどのものかどうかはわからないが、関連記事は以下のサイトで。

プロジェクトX:「番組内容違う」とNHKに申し入れ

思わず勇み足、と見るのか、意図的な誇張ととるのか・・・まぁどっちにしたところで、こういうことを「ついやっちゃう」のが昨今のマスコミの問題点の一つであろう。

「こういう方向で描きたい」「こう書くことで世論を喚起したい」

そんな番組や記事は吐いて捨てるほどある。
昨今のJR西日本絡みの報道や記事などもかなりそういう傾向が強い(別にJRの肩を持つ気は毛頭ないが)

先日、社の広報を任されることになった教育部のマネージャー氏が、某N紙の記者から取材を受けたそうである。
JR尼崎駅に隣接する場所に店舗があって、あの事故の影響はないですか、お困りではないですか、JR西日本に腹は立ちませんか・・・そういう趣旨の取材だったらしい。記者としては、というか、N経新聞(おっと、だんだん秘密のヴェールが剥がれていく。うろこが3まい、うろこが14まい・・・それは「やさしい魚」の鱗がはがれる話だ(-_-;))としては、何とかして、「JR脱線事故の影響があちらにも、こちらにも・・・いやぁ、迷惑を被っているのは事故の直接の被害者だけではないのだ」とコブシを振り上げたいらしいのだ。
何しろ、今はJR西日本を叩いておけば「善」であれるのだ。しかもいつもにも増してそういう記事は多くの読者を引き付けるのである。
だから、「意図せざる回答」が被害者や取材対象から出てきたりすると困るのだ。

件のマネージャー氏は、「うちは車で来店されるお客様も多いので、あんまり影響ないです」と語り、なるべく日K新聞の趣旨には副わないように言葉を選んで回答されたそうである。確かに記事になったものを見ると、そのように書かれてある。でも、ほんの少しでも「いやぁ、やっぱりちょっと困ってましてね」とか「結構痛いですわ」などと言おうものなら、鬼の首でもとったかの勢いで、「JR事故の影響深刻!」「どうする補償問題!?」などなどと煽り立てていくような記事に仕上がってしまうのだろう。そもそも、最初から彼らはそういうものを書こうと考えて、それから取材をしているのだから。

話を「プロジェクトX」に戻すと、この「戦後日本の製造業・建設業の皆さんの艱難辛苦を慮り、劇的な逆転の一打に快哉を贈り、無名の先人たちを称える」のが趣旨とさえ言える番組において、「名もなき主人公たち」は、できるだけ逆境におかれていなければならない。そこからいかに這い上がるのか、そこでどのような発想の転換が生まれたのか、そこにどんな人間ドラマが展開されたのか、どのタイミングで印籠が出るのか(それはない)。それこそを描きたい訳である。プロデューサーに島本和彦が名を連ねているのも故なきことではない(これはウソです(笑))

実際にあったことであれば、それはそれで、いい。
私も正直なところこの番組には少し飽きてはいるのだが、結構楽しみにしていた時期もあったし、今でもたまに観ることがあるのも事実だ。エンディングテーマが流れてくると、話の中身とは関係なく、胸に熱いものがこみ上げてしまうのは、多分条件反射なのだろうと思う。

だが、この番組もここらで多分一つの区切りがついたのかも知れないなぁ、とも思う。そもそも、ネタが「いつか見たようなものの焼き直し」に近いものばかりになってきているしね。そういう意味で、今回の淀工グリーの話は少し雰囲気が変わっていて、期待していた部分もあったのだが・・・
やっぱり「無理を重ねた」のかも知れないなぁ。これって、ある意味JRの事故とダブる面もあるんだよなぁ。「そんなんでは面白くないぞ。もっとテンション上げろ!」とかいう感じで。視聴率があまりに悪いと「NHK版日勤教育」があったりして・・・

NHKとしては「プロジェクトX」って、番組が終わっても書籍やコミック、さらにDVDなどを通じて「稼げる」ネタだけに、簡単には打ち切れないとは思うが、こういうことをしてしまって、何のお咎めもない、ということはなかろう、とも思う。続けるにしても、少なくともスタッフ、キャストの入れ替えは必至のような気がしなくもない。膳場ちゃんもいろいろと微妙な立場にあるようだし(^_^;)。まぁ首のすげ替えで解決するものでもないのかも知れないが。

一方、ダシに使われてしまった格好の淀川工業高校だが、前の発言の「追記2」にも書いたように、番組に出演して、スタジオでしゃべってしまって、多分番組内容についてはある程度承知していたであろうT先生の立場というのは、少々難儀なものになってしまったのではないかとも思われるのである。
う~ん、どうされるのだろう・・・
個人的にはそちらの方が気になる。

取り敢えず、今夜の番組で、何かコメントがあるのか、テロップでも流れるのか、その辺は注目したいところである。

****追記****
あちこちで様々な証言なども出てきていて、真相がかなり明らかになってきた感じである。
取り敢えず、昨日番組内でこの問題を取り上げていたらしい「ムーブ!」のサイトの情報にリンクを張っておく。

ムーブ!2005年5月23日放映分

T先生、これを見る限りでは、あるいは他のスポーツ紙等の記事を見る限りにおいては「冤罪」ですネ。
事実と異なる部分が多々あるので修正してほしい、という声を無視して、放映が強行されてしまった・・・というところ。

2005 05 24 03:00 AM [(-_-;), Chorus, ニュース, 映画・テレビ] | 固定リンク

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/6325/4256897

この記事へのトラックバック一覧です: プロジェクトX問題:

» プロジェクトX騒動 [あげさんのひとりごと から]
「取り上げ方や演出の方向性とか気になるところもないわけではなかった」と書いたいたのですが、やはりその部分が問題だったようですね。音楽の授業のない工業高校で、数年で全国レベルの合唱団に育て上げたことを淡々と放映したほうが、静かな感動を伴って伝わったのではないかとも思うわけです。 食べ物で釣る部員勧誘な...... 続きを読む

受信 28-may-05 12:25:41

» プロジェクトX騒動 [あげさんのひとりごと から]
「取り上げ方や演出の方向性とか気になるところもないわけではなかった」と書いたいたのですが、やはりその部分が問題だったようですね。音楽の授業のない工業高校で、数年で全国レベルの合唱団に育て上げたことを淡々と放映したほうが、静かな感動を伴って伝わったのではないかとも思うわけです。 食べ物で釣る部員勧誘な...... 続きを読む

受信 28-may-05 12:27:55

コメント

私もけっこう物事を大げさにしゃべってしまう人間なので(^_^;)、この記事を読んで自分のことのように反省中です。
あ~なんとかならんかなー<ぢぶん

投稿者: まき2 (24-may-05 06:45:29)

 昨日、日刊ゲンダイの見出しを見て、思わず買ってしまいました。

 冷静に考えてみると、すでに全国大会常連の吹奏楽部があるのに、合唱コンクールに警官が入るなんておかしな話だし(もしかしたら吹奏楽コンクールにも私服が入っていたのか?)、学校として音楽活動に理解がなかった、というのも変な話とは思っていたのですが。

 っていうか、第一印象が「これってスクールウォーズの合唱版かい?」という感じでしたから。あくまで推測ですが、NHKのプロデューサーが「工業高校に全国レベルの合唱団があって、熱血先生が指導している」という話を聞いて、F工業高校ラグビー部の話と結び付けてしまったのではないでしょうか。とすれば、学校は荒れた学校でなければならないし、学校側も最初からグリークラブに理解があっては話が続きませんからね。

 日刊ゲンダイでは、「吹奏楽に続きグリークラブを作ろうと言う動きが学校側にあり、そのために指導者を招聘した」と記事にありました。その指導者がT先生だったとすれば...確かに立場は微妙になってしまいますね。(もっともきちんと説明したにもかかわらずNHKが聞かなかった、という可能性も大ですが。)

 ちなみに番組で紹介されていた、初めて全国で金賞を取ったときの話、あの年の金賞1席は神戸高校だったそうなのですが紹介すらされなかった(紹介されたのは会津高校と安積女子)と、神戸高校出身者が息巻いておりました(^_^;)

投稿者: まのちゃん (24-may-05 11:38:28)

まき2(^_^)
知らず知らずのうちに大げさに・・・というのは、実は結構ありがちな話なのかなぁ、とも思います。
サイバラのように開き直れればよいのにね(^_^;)

投稿者: ちいしゃ (24-may-05 11:55:37)

まのちゃん(^_^)
あー、そりゃ確かにそうだ。吹奏楽の存在に全く触れてなかったのも不自然だしね。
ただ、吹奏楽って、特に学生レベルだと「体育会系」なんですよね、扱いが。応援部とかにくっついているケースも多いし。だからグリーとは全然別物、として扱うのも理由のないことではないのかも知れない。

伏見工業高校のネタも「プロジェクトX」で取り上げられて、何度も再放送されているので、それのリメイク版みたいな印象を受けた人も多いでしょうね。他ならぬ私もそうでしたが。
結局、もうネタがない、あるいは番組作りのヴァリエーションが枯渇している・・・ということなのかな、と思いますね。

しかし神戸高校ね。「パリ&チューリッヒ」で取り上げたうちの専属ピアニストの市川さんも神戸高校のご出身です。
思えば、MCの某D女史も神戸高校出身でしたな。
そう言えば・・・あとは自己申告でどうぞ(^_^;)

安女は毎年凄いですよね。安女に宮女と言えば高校合唱界の両巨頭という感じです。
今は校名が変わって、男女共学となって安積黎明高等学校ですが、安女時代から継続して25年連続全国大会金賞ですからね(@_@;)。25年て、あーた・・・
そりゃ鈴木輝昭が校歌書いてくれる訳だ(^_^;)
しかも歌詞は大岡信だし・・・

投稿者: ちいしゃ (24-may-05 12:19:49)

「そのために指導者を招聘した」ってのはさすがに違うんじゃないかなあ。高嶋さんがこんなだなんて、あの時点(新任教師)ではわからないだろうし。
そういう意味では、日刊ゲンダイも同類ですな。あ、そういうメディアだってのは自明か。

投稿者: あげさん (25-may-05 02:27:48)

ただ、教員の採用時には「どんなクラブを指導できるか」は当然把握しているでしょうから、「合唱を指導できる先生がほしい」といった人事要求を学校が府教委にして、その結果そういう先生が配属された、って可能性は十分にあると思います。

投稿者: まのちゃん (25-may-05 11:29:19)

あげさん&まのちゃん(^_^)
確かに、実績のある指導者を赴任させるというのは難しいから、やりたいらしい新任教師がいるから、それでもええか・・・ぐらいの話だったのかも知れないですね。
よもや、こんなことになるとは思いもよらなかった、というところかも知れない。

投稿者: ちいしゃ (26-may-05 00:13:16)

新任教師云々の件ですが。ABC「ムーブ!」では、24日(火)にもこの一件を取り上げていました。

当時の校長先生(故人)の娘さんからfaxが届いて、更に奥さんのインタビューが放送されていました。同内容でした。

グリークラブを創ろうとした時、同校には音楽の授業が無いために音楽教師が採れないらしく、他の担当教師ながら合唱経験者である高嶋さんを採る事が出来たそうです。
校長先生はご家族に「いい人が来てくれた。」と言って喜んでおられたそうです。

関係ない話ですが、
ふと思い出すのはNHKにいる知人の事で。
大阪府内某大学のグリークラブで指揮者をしていた彼は、卒業後ある企業に就職した後、志を持ってNHK記者に転職。昨年からは東京でニュース制作部門に転属したそうです。
昨年辺りからの一連の騒動も含め、心痛めているのだろうと思っていたら今回の件で。合唱界にいた人間としてどんな気持ちなのだろうかと。

(しかしこの番組。見れないからビデオにとっていたのだが、未だ見てませぬ。奥ちゃまの「エマ」の間に入っているし。
うぅむ貴重映像かな?)

投稿者: くろいぬ (26-may-05 06:37:43)

くろいぬ怪鳥どの

ビデオだと順番に見ていかないと、どれを見てどれを見ていないかわからなくなりますからねぇ。
それを解消するために、うちはHDDレコーダーを買いました。以来、お互い相手に気兼ねすることなく録画番組を楽しめるようになりましたし、消去も一発で樂々です。(但しいまはHDDの容量が限界に近づいていると言う別の問題が生じておりますが)

投稿者: まのちゃん (26-may-05 10:45:26)

だんだん話がズレますが、私は観る必要のあるものが大変多いので(^_^;)、HDD付DVDレコーダーにしたのですが、確かにこれを導入したことでTVとの付き合い方は格段に変わりました。
アテネ五輪以降、そこそこ値崩れしてきているので、型落ち品などがあれば狙ってみてもよいかも知れませんね。
ただ、次世代DVDの規格がどうなるか、地上波デジタルはどやねん、なんていう問題もあるので、結構タイミング的には微妙かも知れません。

投稿者: ちいしゃ (29-may-05 02:17:09)

コメントを書く