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2005.09.21

Grey Skies

最近、心身共に疲労の蓄積が甚だしいということもあって、ボータさんにクリックホイールを合わせることが多い。
そして、辿り着いてしまったのだ、Grey Skiesまで。
ああ、この人は30年ぐらい前、こんな歌を歌っていたんだ。そう思って微笑ましい気分になると共に、妙にいとおしい気持ちにもなる。

改めてデータを手繰ってみると、30年前はシュガーベイブの活動の最盛期であり、翌76年にシュガーベイブ解散、そして"Grey Skies"でソロ・デビュー、となっている。ちいしゃさん、14歳の頃である(笑)
すなわち、ご当人もまだ20代前半であり、その、よくも悪くも若さ弾ける笑顔がまぶしいジャケットには、隔世の感を覚えざるを得ない。
しかし、iPodから流れてきた音楽は、ますますもって隔世の感を強くさせるものである。
当時でも今でも、彼女のアルバムに深く関わっていたのは坂本龍一であるが、このアルバムでは山下達郎、細野晴臣という両巨頭も当然のように深く関わっている。あるいはかしぶち哲郎、鈴木茂、向井滋春、浜口茂外也、さらには矢野誠などの名前もクレジットされている。彼らが手掛けて、こういう響きが生み出されていたこと自体に、今となっては凄まじく新鮮な思いがする訳である。もちろん、当時は当時で、全く違った観点から新鮮だったのだろうとは思うが。

私がリアルタイムで彼女を追いかけ始めたのは、"Cliche"の頃であるから、ソロ・デビュー6年後、6枚目のアルバムから、ということになる(かすかに意識し始めたのは"AVENTURE"からではあるが)
"ROMANTIQUE"あたりから強くなってくるヨーロッパ志向が、このアルバムで一つの頂点を形作ったことは間違いないが、その、さらに原点に近いところにある"Grey Skies"、"SUNSHOWER"、そして名曲「突然の贈り物」を含む"MIGNONNE"という最初期の3枚を今になって聴き返す、というのは、単なる懐古趣味であったり、この30年の日本の音楽シーンの再評価というごタイソウな大義名分だったり、そういうのも全部ごった煮にして、彼らより少し遅れて世に生まれ出た私などの世代にとっての、遅ればせながらの追体験であるのかも知れない。

2005 09 21 10:58 PM [music with iPod] | 固定リンク

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