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2005.09.24

ピリオドアプローチの第九

今更ではあるのだが、昨年末の第九を振り返ってみたりしている。
あの演奏、随所に個性が光る・・・などというものではなく、個性の塊のような演奏であった。

伝統的な演奏スタイルではなく、ある意味「伝統以前」の演奏スタイルを目指す、そういう「正統」へのこだわりが金聖響にはあるのだが、中でも第九のように幾多のマエストロたちが、長年にわたって築き上げてきた「伝統的スタイル」に対して、真っ向から切り崩していく彼の姿には、まずは快哉を贈りたいと思う。
だが、それ以上に、そのピリオドアプローチによって生み出された「新しい、しかし最も古い」ベートーヴェンは、清澄だが勢いと力強さに満ち、この演奏に馴染み始めると、他の演奏がどうにももったりとして、胸焼けがしてしまいそうな気分になってくるから不思議なものである。
殊に、トルコマーチに入る前の"vor Gott"の伸ばし。おそらく平均して5秒、下手すると7~8秒ぐらいは伸ばしそうなところだが、金聖響の演奏では2秒ほど。奇を衒うのではなく、それが正しいとの信念に根差した解釈に、合唱団の我々も最初は驚きながら、本番では「これしかない」との確信をもって歌うことができたものである。

一つ困ったことには、こういう第九を経験してしまうと、なかなか他の指揮者の下でこの曲を歌いづらい・・・ということかも知れない(^_^;)
まぁオフで3回(そのうち1回はカラオケCD、1回はバリトンソロ)歌ってはいるが(^_^;)

2005 09 24 10:48 PM [Chorus, 音楽] | 固定リンク

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