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2005.10.27

惜敗と惨敗の狭間

面白いやつだ、ということで少し気にかけている木村七段であるが、竜王戦七番勝負第一局では惜しくも勝利を逃した。
BS2の夕方の中継が始まった時点では、解説の山﨑NHK杯が「挑戦者有利」と断言したにも関わらず、そこから形勢を損ねた。

投了図を見る限り、超どシロートの目で見ても大差、である。
どこがどう転がってこうなったのやら、とは思うが、そのきっかけとなったのは、BS中継の最後の方で指された渡辺竜王の6四角である。
7筋に転回した挑戦者の飛車の頭にポン、と叩かれた7五歩。同飛と払って、そのこめかみに突きつけるように放たれた6四角は、極めて狙いがわかりやすいが、その効果も絶大なものだった・・・ということのようだ。
指されてみると、何ということのない、明快・簡明な一手なのだが、BS解説陣(藤井九段、淡路九段、山﨑NHK杯ら)の誰もがあまり深く読んでいなかったところを見ると、プロにとっては盲点に入りやすい手なのかも知れない。7五歩の時点でも「おや?」という感じだったのが、今振り返ってみるとなかなか面白い光景であった。

最終的には9筋に竜を回った手が敗着となったようだが、既に一分将棋となっていた木村七段にとっては、優勢だった局面から勝ちに導けなかった時点で、もはやいかんともしがたし、の思いだったのかも知れない。それはまさに、21歳にして棋界の一翼を担う渡辺竜王の勝負術に、注文通りはまってしまった・・・というのが、偽らざるところである。

惜しいところまで行ったが、若き竜王が繰り出す様々な技や罠(持ち時間の使い方もその一つであろう)を慎重にかいくぐっていかない限り、この投了図が示すように、思わぬ大差での決着となりかねない。
このところ勝負所での粗さが目立つ挑戦者だけに、この敗戦をむしろ転回点とし、これまでとはまた違う強さを身につけ、結果にも示してもらいたいものである。

ということで、千葉の皆さん、残念でしたね(^_^;)

2005 10 27 11:34 PM [将棋] | 固定リンク

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