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2006.01.16

格好の投資教育

DC(確定拠出年金)加入者説明会をやっていて、何が困ると言って、投資についての説明がどこまで理解してもらえているかが、まるでわからないというところに尽きるだろう。
もちろん私にしたところで投資経験などないので、説明会を受けている人たちとの違いはまるでないに等しいのだが。

そんな中、国内株式が非常に好調で、リターンがリスクをかなり上回る状況が続いている。リターン50%でリスク15%だなんて、とんでもない話だ。うまくいけば65%、悪くても35%の儲けが出る訳で、これを称して「ハイリスク超ウルトラハイリターン」だなんて以前にも書いたことがある。

しかし投資の基礎教育ではそういう話はしない。
ハイリターンを求めればハイリスクは避けられない。
リスクを低く抑えようとすれば、リターンも低くならざるを得ない。
それが投資の世界の常識と言うやつだ。

だが、具体的な商品説明をする段になって、リスク・リターンの表を見れば、リターンがリスクを上回るものがいくつか散見される。資料が昨年8月末時点の基準価額なので、まだ穏やかなものだが、これが昨年12月末時点となると、実にとんでもない数字になっている訳だ。
運営管理機関の方から言わせると、「バブル以来です」ということになる。

今、30代後半より上の人は、バブルとバブル崩壊をリアルタイムで体験してきただろうから、今のこの状況がいつまでも続くとは思っていないし、心に不安を抱きながら、この数字を眺めているであろうことは容易に想像できる。

一方、20代ぐらいの人にとっては、せいぜいITバブルが記憶に残っているぐらいで、プラザ合意の頃にはまだ物心ついていなかった訳だから、バブルもバブル崩壊も遠い世界の出来事だったのかも知れない。そういう人たちにとっては、今のこのマーケットは、「簡単に金儲けができるツール」の一つでしかないのであろう。ましてやネット取引によって、面倒な手続きも簡素化され、煩わしい人とのやりとりもショートカットして、小額から投資ができてしまう訳である。

そういう人たちに、あるいはDCの投資教育を受ける人たちに、格好の素材となったのが、今回のライブドアの一件であろう。上がるものはいつかは下がる、下がってそのまま消えてしまうものもある。また上がるものもある。そういうことが、これで少しはわかりやすくなったのではないかという気がするし、説明する側にも、ちょうどよい手がかりができて、ある意味有難かったととも言えるのである。だからって、ホリエモンに感謝の言葉を捧げる気にはならんが(笑)

2006 01 16 11:51 PM [日記・コラム・つぶやき, 確定拠出年金] | 固定リンク

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