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2006.02.09

あなたを決して忘れない

出張明けの疲れた頭で、ぼーっと新聞のスポーツ面を眺めていて、その片隅にある訃報が目に留まる。

「富樫・・・洋一・・・? ジャンルカ? なんで? 今、アフリカでしょ?」

ジャンルカ・トト・富樫洋一氏。
その、Africa Cup of Nations取材中、カイロで風邪を患い、呼吸困難に陥っての急逝と聞く。
享年54歳。
今まさにサッカーメディアの中心で確固たる位置を占め、これから20年は軽くやっていけるはずの人だった。
惜しい・・・などの言葉が軽く聞こえるほど、サッカーメディア界の損失は計り知れない。

熱烈なインテリスタとしての側面はよく知られるところだが、アフリカのフットボール事情に明るいこと、そしてこれから大きく伸びようとしている若手選手を「発掘」する目の付け所の鋭さもまた、ジャンルカ氏の真骨頂であった。
本当に、彼のコメンタリーで初めて知った選手がいかに多かったことか。
名を成したスター選手でなく、そういう選手の紹介に情熱を注いだところに、彼のフットボールジャーナリストとしての矜持を、強く感じる。
今回のアフリカ・ネーションズ・カップ取材も、彼にとっては宝の山、金脈の発掘に似た、心ときめかせる旅だったはずだ。
それが、死出の旅となるとは・・・
まさに、「朝には紅顔ありて、夕には白骨となれる身なり」

自分はインテリスタではないし、迷走するインテルの姿をシニカルに眺めるぐらいのものであるが、ベルゴミが活躍していた頃などを思い出しつつ、ジャンルカ氏の在りし日に思いを馳せたいと思う。
あの軽妙な(時に大きくスベる)ダジャレが、もう聞けないのかと思うと、本当に寂しいし、悲しい。

さようなら、ジャンルカ。
どうぞ安らかに・・・

2006 02 09 11:45 PM [Football, ] | 固定リンク

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