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2006.03.12

こちらは決着

第七局までもつれることになった王将戦であるが、並行して行われている棋王戦五番勝負は、第四局で挑戦者の森内名人が勝利を収め、3勝1敗で羽生四冠から棋王のタイトルを奪取した。

将棋:森内、初の棋王獲得 羽生から3勝1敗で奪取-将棋:MSN毎日インタラクティブ

お昼の「囲碁将棋ジャーナル」では、後手羽生四冠が「後手一手損角換わり」を採用したこと、ゲスト解説の郷田九段は「一手損角換わり」は好きではなくて、まだ一度も採用したことがないこと(^_^;)などが伝えられていたが、その後の展開がどんな感じだったのかは、北國新聞のサイトで見ることができる。Javaがちょいと重くて、快適に再現できないのは、うちの回線がトロいせい? それと、オートプレイの機能をつけてくれると嬉しかったのだが。

これで森内名人は二冠に復帰、羽生四冠は三冠に後退。
前にも書いた通り、羽生三冠は16日に名人戦挑戦者決定プレイオフがあり、21、22両日が王将戦七番勝負第七局である。
棋王戦が2勝2敗のタイにもつれていれば、18日が第五局の予定だったが、図らずもそれは回避されることになった訳である。結果は残念だが、体力的な面から考えると、少し余裕が持てる、ということも言えるだろう。しかし、やはりタイトルを一つ失った状態で大きな対局を2つ続けて戦うというのは、精神的にはダメージが大きい。

この第四局の立会いは、阿部八段。
今度の金曜日にはB級1組順位戦の最終局が戦われ、その結果如何では、彼にもA級昇級の可能性がある。
但し、阿部八段自身は抜け番(B1は13人で戦われるため、常に誰かが抜け番になる)で、同じ8勝で並ぶ中川七段に勝たれてしまうと、一歩及ばず・・・ということになる。
ところが、その中川七段の最終局の相手は、一足早く昇級(復帰)を決めている深浦八段である。深浦八段は既に9勝をあげており、順位も1位なので、ここで勝っても負けても来期の順位はA級9位で変化はない。だが、そういう一局にこそ、棋士生命を賭けるぐらいの気迫で臨むのが、プロ棋士のプロ棋士たる所以である。阿部八段としては、深浦八段のその心意気に望みを託するしかない。

大盤解説では地元・石川県小松市出身の橋本崇載五段と本田小百合女流二段。北國新聞のサイトに掲載されている写真を見ると、橋本五段の髪の毛は、野武士のような趣ではあるが、色は普通に黒い。これで着流し姿だったら結構サマになってるかも・・・という気はする。だが、やはり彼は目の覚めるような金髪とかのイメージが強いので、ちょっと拍子抜けかも(^_^;)
で、その橋本五段は今度の火曜日にC級2組順位戦最終局で昇級を賭けて木下浩一六段と戦う。3人の昇級枠を巡って、8勝1敗の安用寺五段、村山慈明四段、7勝2敗で安用寺五段より順位上位の阿久津五段、橋本五段、伊奈五段、佐藤和俊四段に昇級の可能性が残されている。昇級を争うライバル同士の対局はなく、それぞれが互いの進捗状況にも神経を払いながらの戦い、ということになる。橋本五段は他力だがキャンセル待ち一番手であり、安用寺、村山、阿久津のうち誰か一人が負けて、自分が勝てば昇級。安用寺五段の相手はベテラン西村一義九段、村山四段の相手は中堅どころの川上猛五段、阿久津五段の相手は西尾明四段。

本田女流二段も金曜日には女流名人位戦A級リーグの第一戦、石橋女流四段戦が控えている。こちらは開幕したばかりだから、まだ先は長いが、清水・中井の二強に加えて、千葉女流王将、石橋女流四段、斎田女流四段、さらには奨励会上がりの甲斐女流初段、岩根女流初段などが控えており、女流名人位戦A級リーグ史上最強と言えるメンバーが揃っているだけに、一局一局がシビレるような大勝負となるだろう。

・・・と、対局者だけでなく、周辺を固める棋士も、それぞれに大一番を控えた年度末、というところである。

2006 03 12 12:45 AM [将棋] | 固定リンク

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