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2006.04.26

黄色い潜水艦の旅は終わって

何とはなしに、いいシーンだった。
ビジャレアルのシャルパをピンと伸ばして高く掲げ、よく戦ったカーサの選手たちに惜しみない賛辞を贈るエル・マドリガルの観客たち。
唇をかみ締め、涙をこらえようとするが、こらえきれないギジェルモ・フランコ。
疲れきった表情でうつむきながらピッチを後にするファン・パブロ・ソリン。
落胆の色濃く、虚ろな表情のディエゴ・フォルラン。
そして、ユニフォームの端を口にくわえ、87分で時計が止まってしまったかのようなファン・ロマン・リケルメ。

アルセーヌ・ヴェンゲルは両腕を高く突き上げ、喜びを顕わにする。それに値するゲームだった。
ガナーズの選手たちは、この試合の主役と言ってよいイェンス・レーマンの周りに集い、リケルメのスポットキックをセーブしたドイツ代表正GKを称える。

ユルゲン・クリンスマンの選択は、彼と、ガナーズに大きな力を与えたと言うことだろう。
確かによいGKだったけれども、どこかしら穴が目立って、オリ・カーンの控えに甘んじる日々が続いていた彼だが、ガナーズの若い守備陣同様、今季のCLを通して、自信を取り戻し、これまでで最高のパフォーマンスを示すようになってきている。
決勝トーナメント1回戦の組み合わせが決まったとき、共に国内ではヘタレたチームだが、GKの差でガラクタ優位、と予想した粕谷氏は、その見立てが完全に誤りであったことを認めるべきだろう(好きな解説者の一人だけど(^_^;))。だって、ガラクタのGKはアレですよ。スペイン人GKとしてはうちのホセ・レイナ、バレンシアのカニサレス、そしてバルサのビクトル・バルデスに次ぐ4番手ぐらいでしょ(バルデスとの差は殆どないかも知れないが)

何はともあれ、サン・ドゥニのピッチに立つ一方のクラブは、ティエリ・アンリ、ロベール・ピレス、マシュー・フラミニ、そしてアルセーヌ・ヴェンゲルのいるガナーズに決まった。

今夜のカンプ・ノウの試合で、もう一方のクラブが決まるが、メッシーナとの戦いでカカ、ネスタ、アンブロジーニが故障を負ったミランに対し、セビージャ相手の戦いが豪雨で延期となったバルサは休養十分。
ここにきてセリエAの首位争いが混沌としてきたこともあり、ミランの戦い方は難しくなってきてはいる。しかし、残り試合数を考えれば、どれかの手を抜いて、何かに集中するというのではなく、全ての試合に全精力を注ぎ込む、ということになるのだろう。決してカーサのバルサが優位とは言い切れない。
ともかく、見所の多い、今季最高の戦いになることは間違いなかろう。

2006 04 26 12:57 PM [Football] | 固定リンク

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