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2006.04.08

やけにおとなしいバルサ

チェルスキーを屠ったものの、ベンフィカ相手に苦しんだり、国内ではガラクタ相手にドローを演じるなど、今ひとつパッとしないのが最近のバルサである。

原因の大半はメッシの不在であろう。
成分解析で「やけにおとなしいバルサ」を実行すると

やけにおとなしいバルサの82%はメッシの不在でできています。
やけにおとなしいバルサの11%はチャビの不在でできています。
やけにおとなしいバルサの4%はマルケスの不在でできています。
やけにおとなしいバルサの2%は慎重さでできています。
やけにおとなしいバルサの1%はおいしいスペインワインでできています。

と出た。

チャビの不在は確かに今季のバルサにとっては通奏低音のような不安材料であるが、既に選手たちがその状態に慣れ、「チャビ抜きのフォーメーション」で十分機能するところまで穴を埋められている(逆に言うと、チャビが健在であれば、バルサはどんな凄い戦いを続けていたのだろうか、と思ってしまう)

短期的にはやはりメッシの戦線離脱がかなり大きな影響を与えていると言ってよいだろう。
バルサの顔はロナウジーニョであり、エトーであるが、メッシの闊達で、しかも完成度の高いプレーを観てしまうと、彼らですら、メッシの引立て役に過ぎないのかも知れないと思ってしまうことがある。

幸い、長期の離脱ということはないようで、もうぼちぼち復帰が見込まれているのは一安心というところであるが、W杯を控える今、ぜひとも万全の状態でドイツに行ってもらいたいものである。

何はともあれ、CLセミファイナルは興味深い対戦となった。
ミランとバルサ、そしてガナーズとイエローサブマリン。

ライカールトは「ミランの方が強いでしょう」と謙遜するが、確かにここまでの戦いと勢いを見ると、ミランは着々と昨シーズンのリヴェンジに向けて歩を進めていると言える。
好調を維持するシェヴァに加えて、このところ切れまくっているピッポの存在は実に大きい。いい所に飛び込みながら、何故か「決められない君」だった頃のピッポはもはや見当たらない。

ガナーズではやはりアンリの存在感が際立つ。おそらく現時点で世界最高のストライカーは誰かと問われれば、迷うことなく私はアンリと答えるだろう。誰しもが「こういうふうにできればいいな」とイメージするプレーを、オマケ付で見せてくれる。古巣ユーヴェとの戦いでは、モナコ時代、そしてフランス代表で同僚だったダビド君との差が歴然とついてしまったことを感じさせてくれた。いや、トレゼゲだって凄い選手であるのは疑う余地もないのだが。

ビジャレアル躍進の原動力がリケルメであることは、誰しもが認めるところだろう。南米最優秀選手の称号を得て、バルサにやってきた頃の(冴えない)リケルメとはまるで別人のように、自信に満ち溢れたプレーを見せる彼の姿がある。脇を固める選手たちも、地味ではあるが、なかなか面白い存在が揃っている。レインジャーズはともかくとして、インテルに競り勝った彼らの力は侮るべきではない。何しろ、近年のUEFAカップではきっちり結果を残してきているクラブである。

おそらく多くの人が「バルサとミランが事実上の決勝」と考えるであろう。私も組み合わせを見た瞬間、そう口走ってしまった。だが、ガナーズの勢いは昨年の我がレッズを彷彿させるし、ビジャレアルが起こしているサプライズは、2年前のポルトの快進撃を思い起こさせる。もはやここまでくれば、何が起きても、どこが勝っても、不思議ではないだろう。

2006 04 08 01:16 a. m. [Football] | 固定リンク

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