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2006.06.21

交響曲「今日のおまかせ」

iTunesを利用したチャンス・オペレーション・・・ではなく、iTunesのスマート・プレイリストのランダム機能を活用した変なプレイリスト作りに精を出している昨今であるが、こんなのもある。

・「ジャンル」が「Symphony」
・最近再生したのが2006年6月5日以前
・上限60分

いきなりブルックナー9番の終楽章から始まり、マーラーの第一楽章、かと思えばヴォーン=ウィリアムズやブラームスが続き、何故かプロコフィエフのガボットで終わったりする・・・そういう偶然性がなかなか刺激的(<そうか?)

こういう仕掛けをするためには、ジャンル登録やプレイリスト作りなどの下ごしらえが必要で、それはそれはもう汗と涙のにじむ、至福のひとときであったりするのである。こういうことをシコシコやっているときのワタシぐらい、集中力という言葉が似合う男はいない(笑)

さて、我らがママドル、まき2が塚響のマーラー9番について、自身のブログで言及している。
国内トップクラスのアマオケではあるが、しかしマーラーの9番をやってしまいますか。昔、軽々とバルトークのオケコンを演奏しているのを聴いて、すごいアマオケがあったもんだ、と感嘆したことを思い出す。それでもマラ9ですか。

世にあまたある交響曲の中でも、私の中で特別な位置を占める曲の一つが、この曲である。
大昔、この曲で生への訣別を示したマーラーが、死後の世界を描いたのが10番だ、などとどこかに書いた気がする。世の中には、クック版を認めないムキもあるが、私はクック版(第三版)の10番も好きだ。特に、終楽章のフルートの幽妙たる旋律を聴くと、冥顕の硲を揺蕩うマーラーの魂を感じる(誰だろう、こんな漢字の多い文章を書かせるのは・・・)

9番の思い出と言うと、中学時代に買ってもらったLPに、おまけ(33回転シングル)でついていた、ワルターによるマーラー9番のリハーサル風景の録音。第一楽章、突如として雄渾な響きが鳴り渡り、大いに盛り上がるのだが、しかしそれが不思議なリズムで寸断されてたちまち勢いを失っていく、その場面を執拗に繰り返すワルター。マーラー9番というと、この箇所が非常に強く印象に残っている。

だが、月並みではあるが、この曲はやはり終楽章に尽きるだろう。
未完に終わったブルックナーの9番、その終楽章となってしまった第三楽章と遠く呼応するかのような弦の圧倒的な響きが私の内腑を抉る。
柴田南雄が、和声法的でも対位法的でもあって絶妙であると評した(そんな表現だったかな(^_^;))音楽は、調性音楽と無調音楽の間を揺れ動きながら、次から次に、それも意表を衝いて様々な角度から、彩り豊かな光の楔を突き立てていく。
もう、見事としか言いようがない。

AACの128kbpsというビットレートも、こういう作品ではさすがに怖い。
まして、道を歩いていたり、電車の車内で揺られているときに聴くのには適していないのだろう。
でも聴いちゃうけど(^_^;)

2006 06 21 12:58 AM [music with iPod, 音楽] | 固定リンク

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コメント

どもども~(^_^)
塚響の演奏会後すぐは感想書く気むんむんだったんですけど、日が経つにつれて、どう書いていいかわかんなくなってしまいました(^_^;)

ちいしゃさんって、マーラー詳しいんですねー。Wikiかなんかで、10番はミカンに終わっちゃって、いろんな人が補筆して完成させた、とありますが、ちいしゃさんのクック版っていうのは有名なぶんなんですか?

それにしても、ママドルって・・・

投稿者: まき2 (21-jun-06 22:24:19)

まき2(^_^)
Wikiで確認したのならよくわかると思いますが、クック版の第3稿は一番録音が多いようですね。ワタシが聴いたのも殆どこれだと思います。
最初に聴いたのがウィン・モリス指揮のもので、FMからのエアチェックテープを何度も聴いた記憶があります。LPではレヴァイン指揮のものを買って、CDではシャイー指揮のものを持っています。
ラトルが指揮したクック最終稿も聴いたかも知れない。
とにかく、終楽章のフルートの旋律は一度聴いてみて下さい(^_^)

投稿者: ちいしゃ (21-jun-06 22:37:51)

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