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2009.05.25

濃厚接触者

新型インフルエンザ騒動の中で、「感染者が濃厚な接触をしたのは○人程度」などと語られるのを、しばしばみかける。
様々な理由で、本当のところは語れません、たとえインフルエンザが蔓延したとしても、こればっかりは言えません・・・という人も多かろうが、ひとまずは本人の申告をもとに「○人」が措定されていく。

まぁ感染してるのは高校生が多いから、そういうケースはあんまりないか(^_^;)
彼らがそんな多彩で複雑系な人生を送っているとはとても思えんしね。

話は変わるが、今日のジロの解説・くりりんこと栗村修シマノレーシング・スポーツディレクターによると、レース中に沿道のファンからもらったものは、たとえそこら辺ですぐに入手できるような普通の水のボトルであろうと、またいくらでも飲みたくなる酷暑のレースであっても、中に禁止薬物が含まれているかも知れないから、イマドキの選手は決して口にしないのだそうな。

まぁそれはワタシも知っていたが、口に入れないまでも、もらった水を頭からかぶるのも、実は結構危険な行為なのだという。ステロイド系の軟膏をちょっと肌に塗っただけでも、検査にひっかかってしまうぐらい、かなり厳密かつ徹底的なドーピングコントロール体制が敷かれているワケである。

レースで優勝した選手は、レース後にまずドーピングコントロールに連れて行かれ、そちらで採尿、ということになる。
で、そこに向かう途中で「優勝おめでとう!」と握手をしにきた人物(ある意味、濃厚接触者だが)がいて、その人物の手に、ステロイド系物質が塗られていたらどうなるか。

「ありがとう!」と握手をした手でドーピングコントロールに行き、その手で・・・

かくして、その選手の尿に、ステロイド系物質が含まれてしまう、ということもあるので、採尿の前には必ず手を洗え、というのも、イマドキの選手には厳しく言い渡されているらしい(もちろん採尿後も洗ってるだろうが(^_^;))

自転車ロードレースの世界では、他に例をみないほどの厳しいドーピングコントロールが実施されている。それだけ過酷な競技である、ということもあるし、現実にそれで体を壊したり、死に至った選手もいるので、余計に神経質になっている、という面もあるのだろう。
折角勝ち取ったタイトルを、ドーピングゆえに剥奪されることもあるし、チームからは解雇されるし、長期間にわたって出場停止処分を受け、そのまま引退に追い込まれることもあり得る。
チームについていたスポンサーはドーピングによるイメージ悪化を恐れて撤退し、チームは空中分解して、無関係な選手までがとばっちりを食らうこともある。

それゆえ、UCIプロツアーに登録されている選手は、レースがないときでも、常に居場所を申告せねばならず、家にまで検査員がやってくるような厳しい管理体制をも甘受せねばならない。

スーパースターと呼ばれる選手が、「ごめんなさい、やってました、それもかなり前からずっとやってました、反省します」で、大したペナルティもなく、お尻が痛いから手術するね、と、しばらく姿をくらまして、3ヶ月ほどで実戦に復帰できるような(しかもそれで拍手喝采を浴びるような)、ぬるい世界とは、自転車競技というのは対極にあると言えよう。

2009 05 25 11:40 PM [Cycle, Sports, 意味不明・たわごと] | 固定リンク

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