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2009.09.26

ほねとかわとがはなれるおと

阿辻哲次先生の「漢字の相談室」を読み進めているが、結構気になってしまったのが「砉」という字に関するあれこれである。
※なおこの字はUNICODEでしか表示されないので、ご覧になる環境によっては見れない場合もあるかも知れません。悪しからずご了承ください。
音読みで「けき」、というのも珍しいが、諸橋博士の大漢和辞典の字訓索引では「ほねとかわとがはなれるおと」として紹介されている。
これをもって、「最も長い訓読みを持つ漢字」と呼ばれることもある。

だが、と阿辻先生は書く。
それは訓読みではなく、あくまで字義である。
そもそも大漢和の字訓索引の凡例にも、あてはまる訓読みがないので字義を記したケースが他にもあるらしいことがほのめかされているらしい。
クイズの問題として採用したいのだが、と問い合わせてきたテレビ局の人(お抱えのリサーチャー)には、「問題として成立せえへんからやめとき」とお答えになられたそうである。
良心的だ(^_^;)

学生時代、まだ前の版で、今より一回り小振りだった大漢和辞典にさんざんお世話になったワタシではあるが(サークルの仲間では台湾版などの紙質の悪い海賊版を購入された方も結構多かった。ワタシは古本屋でこれの圧縮版である「広漢和辞典」を購入したが)、この辞典の場合、あんまり字訓索引を使用する機会はなかったような気がする。
もしそういう機会がそこそこあれば、そういうネタには割と鋭敏(^_^;)なワタシなので、20代の頃からそういうつまらん(しかも誤った)トリビアに取り憑かれて、あちこちで吹聴しまくっていたことだろう(^_^;)

Keki試みに、Japanist2003ではどうなっているか、調べてみる(上図参照)
なんと「ホネトカワトガハナレルオト」が訓読みとして採用されている。
Japanist2003、アホである(^_^;)

ところが、これまた試みに、「ほねとかわとがはなれるおと」でググってみると、「これが一番長い訓読み!」と嬉々として(あるいは素直な驚きと共に)紹介してあるサイトが山ほどある。

こんなものは字義なのであるから、もっと長くしようと思えば「ほねとかわとをちからをいれてひきはがすときのおと」にすればよいだけの話だ。
そんなもの、訓読みとは呼ばない。

その伝でいけば、「欺」の訓読みを「そふてっくとうかいによりうんえいされらくてんにしゅってんしているかでんおうこくがおこなったのではないかとされているこうい」としてもよいだろうし、「鶩」と書いて「そのかたちをもしてらばーでつくられてかわもにうかびそれをみるためにがれおんがあししげくかようぐらいらぶりーなみずとりでまがもからじんいてきにつくりだされたかきん」と訓ませてもよいのだ。

そんな中、非常に的確なコメントをつけておられるサイトもあった。 →こちら

阿辻先生以前に、ここで5年も前に結論が出ていたようである(^_^;)

しかし、このネタを扱うとき、みんな決まって「骨と皮が離れるときの音って、どんなんやろ」とか「ゾっとしますね」とか書いているが(きっと、凌遅刑のようなシチュエーションを想像されているのだろう。うー、やだやだ(>_<))、間にある肉の存在を絶対忘れていると思う(^_^;)
骨と皮だけになって、それがくっついていたら、もうそれが離れる音が気味悪いとかいうレベルではなく、その状態が既にアウトなような気がするワタシである(^_^;)

2009 09 26 10:55 PM [ことば, ウェブログ・ココログ関連] | 固定リンク

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