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2009.10.11

あぶマ、ダブルで

「ドキュメント20min.」という20分の番組があって、NHKで木曜から金曜に日付が変わった直後ぐらいにやっているようだ。
こないだ初めて観たのだが、短いながら、結構引き込まれて見てしまった。

舞台は秋田工業高校前にある食堂兼喫茶店兼駄菓子屋兼地域の人々のたまり場であるところの「あきこうまえ茶屋」
入社してすぐに秋田に配属された若いディレクターの女性は、ここを10日間ほど密着取材する。カメラも自分で回している・・・ような雰囲気。

50年前の建物はあちこちで傷みが目立ち、調度品などもボロボロ。
しかし、何とも居心地がよいようで、高校生たちは放課後に立ち寄るとここで小腹を満たし、長々と居すわって遊んだりダベったり・・・
昼は共働きの両親が幼い子供を店に預けていく(おばあちゃん付)
かつていじめを受け、今でもなかなかクラスメイトとうまくコミュニケーションが取れない、という女の子も、この店にくると、素の自分を出すことができ、次第に友達との会話もできるようになっていく。

店主の土井卓さんは広島出身、元はイベント企画会社で働いていた31歳の青年。
客がこないときは一人で店でくつろぎつつ、ギター片手にテキトーな鼻唄を作って、歌っている。その姿勢がなかなかよい(^_^)
秋田を訪れたときに立ち寄ったこの店に惹かれ、店を畳もうと考えていた前店主に頼み込んで店を引き継ぐことにしたのだそうだ。

店のメニューは100円~300円程度の安いもの。
パパっと作れて、すぐに供することができる。
お手軽で、B級どころかC級グルメの趣。

高校生たちに人気なのは「あぶマ」。200円也。
油そばマヨネーズの略である。
大盛りなのか、マヨネーズが倍量なのかわからないが、ダブルも人気。
マヨネーズを麺にからめて、皿ごと食べかねない勢いで麺をすすりこむ彼らは、家に帰ればもちろん夕食があるのだが、そんなことは気にしない。

地域に長く住む大人の皆さんにもこの店は人気だ。
農家では何か採れれば持ってきてくれるし、一種の地域のコミュニティーセンターとして機能している。とにかく何にしろオープンなのだ。

来てくれるだけでなく、何か買ってくれればもっといいけどね、と苦笑する土井さんだが、何もなくても店に人が集って、来ては去り、去ってはやってきて、いろんな話題が、ゆったりとした時間の中で行き交っていく現状にまんざらでもない様子。

この番組を作ったディレクターは、この番組の制作を最後に秋田から転勤したのだそうで、彼女にとっては秋田での最後の仕事であり、もしかしたらかけがえのない宝もののような番組になったのではないか、とも思う。

「僕たちの放課後 ~秋田 ある食堂の物語~」
※ディレクター裏話も掲載されてます。

2009 10 11 12:12 AM [日記・コラム・つぶやき, 映画・テレビ] | 固定リンク

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