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2011.06.12

はらこせき

諸々、多少落ち着いてきたというか、永遠に落ち着かないだろうことを悟って、落ち着いたフリをするのに慣れてきたというか、そういうような状態の日々である。

手続というのは、しないと不利益を被ることが多いが、立場を変えて、手続に来られる側に立てば、手続に来られることで不利益を被ったり、そうでなくても手数がかかるので面倒である、という側面がある。
手続が面倒である、というのは、手続に来られる側による「面倒だから手続に来るな」という意思表示であることが多い。

それはともかく。

母の銀行口座の閉鎖と相続のために、様々な書類が必要となっている。
そうでなくても手続は面倒なものだが、相続が絡むと、これが一層面倒なことになる。

被相続人と相続人の続柄を確認するだけなら大した手間ではないが、他に相続人に成り得る人物が存在しないかどうか、不在証明をしなければならない。
不在証明は存在証明より難しい(めんどくさい)のはご承知の通りである。

相続人(ワタシ)の戸籍謄本(正しくは戸籍全部事項証明書)、幸いなことに、これに関しては住民票があって、現に居住しているところと同じ役所で取得できるので、特に問題はない。
問題なのは被相続人(亡母)の分である。

日本では多くの場合、婚姻を契機に新たな戸籍が作られる。
もちろん、それ以外の理由、きっかけもあるにはあるが、殆どが「結婚しました=新たな戸籍を作りました」である。

芸能人などで、よく「入籍」という言葉が結婚の代わりに使われるが、これは「結婚式を挙げてないが、婚姻届は出した」というようなニュアンスで使われているように思われる。
しかし、本来「入籍」とは、既にある戸籍に、新しく誰かが入ってくることであり、イマドキの日本において「結婚して入籍」というのは、実はかなりのレアケースではないかと思われる。
つまり、芸能ニュースにおける「入籍」は本来の用語の意味とは異なる、特殊なテクニカルタームとして受け取らねばならない。

さて、ご存知のとおり、ワタシは一度婚姻というものをしているので(既婚独身というやつだ)、ワタシの戸籍はそのときに新しく設けていて、現在は筆頭者であるワタシが一人だけその戸籍に入っている状態である。

亡母の戸籍は、20年前に世を去った亡父が筆頭者である戸籍に入っており、その戸籍には他に誰もいない(ワタシは既に抜けているし、兄弟もいないので)
このように、「そして誰もいなくなった」戸籍の謄本は「除籍謄本(除籍全部事項証明書)」と呼ぶ。
今回はこれが必要である。

それと、亡母が亡父と結婚するまでに入っていた戸籍についても謄本が必要になる。つまり「実家の戸籍」である。
こちらも婚姻によって別の戸籍になった人以外は全て他界している。なので、これも除籍謄本である。

ついでに書くと、戸籍の書式が変更になると、変更以前の戸籍については「改製原戸籍」と呼ばれるようになり、内容は新書式の戸籍に引き継がれているにも関わらず、これはこれで必要になってきたりするのである。
というのも、旧書式から新書式に転記する際に、書き間違いが生じたり、新書式では不要な情報が記載されていたり、ということがあるからである。
ちなみに、正しい読み方は「かいせいげんこせき」であるが、「げんこせき」と読むと「現戸籍」と混同する虞があるため、役所のおじちゃんなどは「はらこせき」と読んで区別している。

5月最後の木曜日、午前中に三七日を終えて、午後から茨木市役所に行き、そこで母の除籍謄本が必要なら福島区役所に行きなさい、と言われ、大開の福島区役所に出向き、そこで除籍謄本と改製原戸籍を取得し、さらにその前の分が必要なので、貝塚市役所まで出向いて祖父が筆頭者の除籍謄本、さらに曽祖父が筆頭者の除籍謄本まで受け取ってきた。
曽祖父、安政5年(1858年)生まれである(^_^;)。「安政の大獄」があった年。
ご兄弟は文久2年(1862年)生まれ(@o@;)。「坂下門外の変」や「生麦事件」の年である。ドビュッシィやディーリアスと同年生まれ。

明治から戦前あたりまでは戸籍に対する考え方も今と多少異なる面があり、祖父は結婚してもしばらくは曽祖父の戸籍の下で暮らしていた、ということのようである。
「婦」とか「孫」などの続柄が戸籍の中に数多く見られる。

明治時代の戸籍謄本であるから、もちろん和紙に墨で手書きされているが、現在はそれをスキャンしたものがプリンタから排出されてくる仕組みである。

それにしても、当時の役所の人の字は、実に美しい。
折り目正しい、と言った方が適切かも知れない。
こういう字を、正しく、根気強く書けるから、役所で雇ってもらえたのかも知れないなぁ、とさえ思う。

ひとまずこれで必要な書類が揃ったので、次の水曜日に休みをとって銀行に行く予定にしていたら、月曜日に叔母(亡父の妹)の訃報が飛び込んできた。
母が亡くなる前日に見舞いに来てくれた従兄から聞いてはいたが、うちの母と同じような症状で、同じような経過を辿っていたので、ある程度予期はしていたのだが。
火曜日がお通夜で水曜日が葬儀となり、結局火曜日も休みをとって、昼間のうちに銀行と役所と年金事務所を廻ることになった。
まぁ銀行の手続も時間はかかったが、何とか終了である(^_^)

あ、ちなみ戸籍謄本の類は郵送もしてもらえるが、これもまた面倒な話なのである。急に赴くには遠いとか、どうしても平日に休みが取りづらい、という場合は仕方がないが、一応同じ府内だし、何とか休みも工面できるので、直接乗り込む方を選ぶワタシではある。

で、その週末になって、いよいよ「お疲れ出ませんように・・・」の「お疲れ」が出てしまった(+_+;)
喉風邪で週末ダウンしていたが、まだ喉は痛い・・・
次の法要のタイミングも迫ってきている・・・(=_=;)
いろいろと困りますなぁ(^_^;)

2011 06 12 09:58 PM [etc., 日記・コラム・つぶやき] | 固定リンク

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